Vol.34 地盤調査について!
みなさん、こんにちは。
今回は、地盤調査についてお話させていただきます。
地盤とは建物の基礎となる土地のことを指します。
建物などを建てる前に、その地盤がどの程度の建物の重さに耐え、
沈下に抵抗する力(地耐力という)をもっているかを調べることです。
例えば、その土地が軟弱な地盤で、建物の荷重に耐えられないと、建物は沈下します。
地盤調査では、建物が沈下するかしないか判断でき、
沈下の恐れがあれば適切な対策(地盤改良)を行います。
甚大な被害を出した阪神・淡路大震災後の2000年(平成12年)に、建築基準法が改正され、家を建てる際に地耐力を調べることが建築基準法上で求められるようになりました。
基本的に、周辺の土地よりも標高が高い土地は地盤が強く、低い土地は水が溜まりやすいため、地盤が弱いといった特徴があります。また、田んぼや河川、池などが近くにある場合には、土地の状態が軟化している可能性があるため注意が必要です。
地盤改良を行うとなると、工法の種類(コンクリート杭や鋼管杭、砕石工法等)
杭の本数や深さ、建物の大きさにより、一般住宅では約40万円~100万円を超える費用がかかることもあります。
建物がいくら丈夫でも、家の基礎となる地盤が弱ければ安全な住まいとは言えません。
地盤調査の方法は様々ありますが、一般的な木造一戸建てを建てる場合の地盤調査は、
先端がスクリュー状になっている鉄の棒を地中に差し込み、一定の深さに達するまでに必要となるおもりの重さや回転数を基に、地盤の強度を確かめる「スウェーデン式サウンディング試験」(以下SS試験)という調査が一般的です。
建物の荷重は隅にかかるので、SS試験では建物の四隅と中心がくる場所、計5カ所程度を計測します。
建物が五角形建物などの場合は設計者の判断で計測箇所が6カ所になることもありますが、
2~3mの違いでは地質にそれほど差はないので、5カ所を調査するというのが通例です。通常10m位までの深さまで計測します。
調査にかかる時間は半日程度。正確な結果が出るまでには数日かかりますが、地質改良が必要かどうかなどの判断材料になる簡易的な速報値はその場でもわかります。
地盤もお家の一つとして捉え地盤調査をして必要となれば地盤改良を行い、より安全で安心なお住まいを建てられるようお手伝いさせて頂きます。
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