Vol.100 方角と窓の大きさについて
皆さん、こんにちは。
設計の佐藤です。
今日は「方角と窓の大きさ」についてお話したいと思います。
住宅建築に普段は馴染みのない方でも、南側の窓は大きくして明るくした方が良い、というのを聞いたことがあるかと思います。
住宅建築を考え、この記事を読んでいただけている方であれば尚のことですよね。
これは室内を明るくするだけでなく、冬に日射を取り入れて暖房の負担を減らすことにも大きな役割を持っています。
(夏は暑い日射を遮るために、軒や庇やシェードの設置が重要です)
一方で、他の東側、西側、北側の窓はどうでしょうか?
サイズを大きくすれば当然室内が明るくなります。
しかし、窓は住宅において最も熱が出入りをする部位となっており、夏は暑さを冬は寒さを感じやすくなる原因になってしまうのです。
それが延いては夏の冷房費、冬の暖房費増額に直結します。
(残念ながら、そもそもの電気代単価は上がる傾向にもあります・・・)
東西北側の窓を大きくした場合、太陽の昇って沈む時間や角度から、次のようなことが起こります。
・夏は日射の当たる時間が長く、南側窓よりも東西側窓の方が日射量は多くなるため、室内が暑くなりやすい
・冬は日射の当たる時間が短く、東西側の窓への日射量は少なく、北側窓からは日射が見込めず、室内が寒くなりやすい
そう、東西北側の窓を、南側窓と同じように考えてしまうと、夏は暑さを、冬は寒さを感じやすい室内になってしますのです。
(あくまで、東西北側の窓を必要以上に大きくしない、という趣旨であります)
敷地と道路の方角や、各法令を遵守するということが前提にあるため、様々な条件下でできる限りということになりますが、
設計手法によるものですので、あまりご予算を割かずにご提案できます。
イトケンでは方角に対する窓の大きさ選定に根拠を持って提案しておりますので、お気軽にご相談くださいませ!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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